Adobeが約束していた「被写体を選択」機能をiPad版Photoshopに導入c

Adobeは本日、iPad版Photoshopのアップデートをリリースします。このアップデートでは、秋に概要を発表した機能と改善点が年末に間に合うように提供されます。このアップデートは、iPad版Photoshopをご利用のすべてのお客様に、まもなくApp Storeで提供される予定です。

「被写体を選択」は、画像上で複雑かつ詳細な選択を行うプロセスを大幅に効率化する機能です。この機能は2018年からデスクトップ版で利用可能で、Adobeは11月のブログ投稿で、年末までにiPad版も展開すると発表しました。

Adobe Senseiによる機械学習により、「被写体を選択」機能が実現しました。この機能はデスクトップ版Photoshopと同じ精度で動作し、同じ結果を生成します。AdobeはSenseiの処理に関する技術的な詳細を次のように説明しています。

結果は、複数のSensei AIと機械学習アルゴリズムが連携して生成され、それぞれが選択プロセスの異なる部分に最適化されています。例えば、あるアルゴリズムで選択範囲を生成し、別のアルゴリズムで不要な部分を除去し、シャープなエッジを作成するなど、その仕組みは多岐にわたります。

チームは大量の画像を用いてアルゴリズムモデルの学習を行いました。多様なコンテンツを用いることで、幅広い物体やシーンを認識できることを確認しています。あらゆる画像に対して完璧に機能するわけではなく、適切なツールとして使えない画像も数多く存在します。しかし、チームはより多くのシナリオに対応できるよう最適化に取り組んでおり、今後も継続的に改善していく予定です。

Adobeは、髪の毛や毛皮といった繊細なディテールを持つ画像における「被写体を選択」機能の改良に取り組んでいます。これらの改良は、Photoshopのデスクトップ版とiPad版の両方に反映されます。

「被写体を選択」機能に加え、iPad版PhotoshopのUIにも様々な調整が加えられ、クラウドドキュメントのパフォーマンスも向上しました。75MBを超えるPSDファイルのアップロードとダウンロードが高速化されます。これらの改善は、まもなくより小さなファイルにも適用されます。Adobeによると、最大90%の速度向上が可能とのことです。

本日のアップデートの詳細については、Adobe のブログ投稿をご覧ください。iPad 版 Photoshop はこちらからダウンロードできます。

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